「ニューヨークで美味しい生の魚を食べることはできますか?」
そう聞かれた時、私はしばらく困ってしまうことが多かった。やはり日本の海鮮以上に美味しいシーフードは世界中どこを探しても見つけるのは難しい。ニューヨークでは一応オイスターが捕れるということで、ERのつく月(September、October、November、December)はオイスターが美味しいと言われている。
また、イタリアやスペイン、ギリシャなどのレストランへ行けばその国の美味しいシーフードは食べれるが、生のシーフードは少ない。しかしここはニューヨーク。何か気の利いた店はないかと探していたところ、このお店を発見した。
 
 

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El Pingüino(エル・ピングイノ)
25 Greenpoint Ave, Brooklyn, NY 11222
https://goo.gl/maps/n5ZLtB1MHQAeiwhM9

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お店としては「スペイン・シーフード・バー」ということだが、今風の小洒落た隠れ家のような雰囲気で店の中は地元の若いアメリカ人で賑わう。
 
 
 
 

注文した料理・お酒


Boquerones
実は一番初めにオイスターの盛り合わせを注文したのだが、うっかり写真を撮り忘れてしまった!もし再訪した際には撮影しようと思う。この料理はBoqueronesと呼ばれる料理。スペイン人に「生の魚料理は?」と尋ねたら「ボケローネスBoquerones!」と答えるらしい。ボケローネスは酢漬けしたイワシにオリーブ油をかけたもので大抵のスペイン居酒屋(バル)にはある料理だ。生と言えば生だが、酢漬けしてるものを生と呼ぶのだろうか……という感じだが、これがなかなかに美味しい。生魚を食べている気分になれるし、このサーディン自体もそこらへんで食べるオイルサーディンとは違いワンランク上の味わいだ。まろやかな酢がいい具合に利いておりさっぱりした味わい。
 
 
 
 

MACKEREL FILET IN OLIVE OIL
またこのお店、オイスターやクラムなどの生のシーフードも食べれるが、CONSERVASといわれる「缶詰」料理も食べれるので面白い。こちらは小さなMACKERELをオリーブオイルでシンプルに味付けた逸品。これもまたとても美味い。
 
 

見ての通りなんというか非常に”イカして”いるのだ。見た目のシンプルで洗練された感じはもちろん、味も非常にこだわっていて丁寧。店員も店の雰囲気もとても良く、ここは酒飲みが二次会に使いたくなるタイプの店だ。ぜひおすすめしたい。
 
 
(執筆・写真:by June)