グルジア(ジョージア)とは、中央アジアとロシア、ヨーロッパの間に位置する国。黒海とカスピ海に挟まれ、シルクロードの通り道であることから多様な食材とアジア・ヨーロッパなど様々な文化の影響を受けて独自発展した個性的な料理が多く、とっても美味しいんですよ!

今回お邪魔したグルジア料理店は「アラガビ/ARAGVI」
まだオープンして日が浅いお店ながら、非常に評判が良く、ミッドタウンの便利な立地にあるということで早速行ってみました!

 
 

*******************

ARAGVI
230 E 44th St, New York, NY 10017
https://www.aragvi-nyc.com/

※ちなみにARAGVIとはジョージアの川の名前。
また、モスクワのトヴェルスカヤ通りにある、グルジア料理とコーカサス料理を専門にした、ソビエトとロシアの貴族向け高級レストランの名前でもあるそうです。

*******************
 
 

注文した料理

初のジョージア料理ということで、まずは定番料理を中心に注文してみました!


● プハリ Pkhali
プハリとは、ジョージアで定番の前菜料理です。ゴルフボールサイズのボールに成形されたぺースト(ピューレ)状の食べ物で、ほうれん草、ビーツ、インゲン、ピーマンなどをくるみ、にんにく、青菜と一緒にすりおろしてペースト状に味付けします。仕上がったものをザクロの実で彩るのが定番レシピ。
 
 
 
 
 
 


● カラクリ Qalaquri
鶏むね肉、キュウリ、ディル(ピクルス)、ピーマン、マヨネーズをベースにしたサラダ料理。
ピクルスの入ったマヨネーズ味のサラダって、日本のファミレスやファーストフード店で何度か食べたことがある気がするんですね。どうしてか凄く懐かしい味がしました。
 
 
 
 
 
 


● アジャルリ Adjaruli
まさにジョージアといえばコレ!というくらい有名な料理・アルジャリ。
チーズブレンド、焼き卵、バターを添えた、アジャラ地方の伝統的なオープンフェイスのハチャプリ(チーズ入りパン)です。非常に罪深い味なので、スパイスや異国料理が苦手という方でもまずはトライできる料理だと思います。ふっくら香ばしいパンと、風味豊かで親しみあるチーズブレンド&バター&エッグのハーモニーは幸福度爆上げの素敵な料理です。
 
 
 
 
 
 


● ヒンカリ khinkali
こちらもグルジア料理では割と定番で有名なグルジア風餃子料理。ラムとビーフの2種類の肉を使った餃子で、チャカプリ(仔牛とタラゴン)のスープが入っているのが特徴。

※タラゴンとはキク科ヨモギ属の多年生植物で葉の部分をハーブとして使用します。

Bunch of tarragon isolated on a white background.(引用元:https://delishkitchen.tv/articles/1908)

 

葉は細長くて先がとがっており、光沢があるのが特徴です。独特の甘い香りと爽やかな風味があり、フランス料理によく使われます。タラゴンの原産地は、ロシア南部や西アジアです。独特の甘い香りと爽やかな風味が特徴のハーブで、ロシア系とフランス系で風味は違うそうです。
 
 
 
 
 
 
 
 


● チャホクビリ Chakhokhbili
鶏肉とトマトとフレッシュハーブの煮込み料理。「khokhobi」はキジを意味するそうで、本来はキジ肉を使って作るそう。なかなかキジを捕るのは大変なので、現代のほとんどは鶏肉を使います。煮込んだトマトとコリアンダー、月桂樹の葉、パセリなどを用いて風味豊かに仕上げた一品。パクチー(コリアンダー)やハーブが好きな人にとっては、かなり親しみやすく堪らない味わいだと思います。
 
 
 
 
 
 
 
 

● ペラムシ Pelamushi
ぶどう果汁と小麦粉で作った濃厚で固い冷やしゼリーにクルミを添えたデザート。一応お粥系のデザートでグレープジュースプリンといった感じ。甘すぎず、ぶどうの風味をライスプリンのような食感で楽しめます。

 
 
 
 
 
 
 
 

注文したお酒


▲Nikalas Marani – Rkatsiteli Amber 2020
ニカラス・マラニ ルカツィテリ アンバー 2020
 
 
 
 



▲お店オリジナルカクテル各種
 
 
 
 


▲ショット チャチャ Chacha (brandy)

ジョージアのお酒が気になる方は、こちらの「ジョージアのワイン・地酒について」のブログへどうぞ
 
 
 
 
 
 
 
 

グルジア料理のを紐解いてみる(総評)

写真:シャッターストック

結果的に、グルジア料理はびっくりするくらい美味しかったです。日本ではあまり馴染みのない食材も多いので、臭みやハーブが苦手な人は注文する料理を少し注意して選ぶ必要はあるかもしれませんが、スパイスやハーブ、羊肉なども好きな人にとっては最高の料理だと思います。
グルジアは、ギリシャ、モンゴル、トルコ、アラブなどの国からシルクロードを通ってきており、バリエーション豊かで味わい深い料理が多いです。ロシアの詩人、アレクサンドル・プーシキンが「グルジア料理はすべて詩である」と断言したと言われているそうですが、まさに「詩」のように味わい深い。

●グルジア料理に関するブログ(英語)
https://www.seriouseats.com/introduction-to-georgian-food-must-try-dishes

アジア圏によくみかけるような餃子料理から、串焼きの肉、クルミと一緒に野菜をペースト状にした前菜、トマトとパクチーの煮込み料理、ぶどうをベースに用いたデザートなど、バリエーションが非常に豊富で面白い料理ばかりでした!
今回食べることが出来なかった料理がまだまだあるようなので、次回食べに行くときは更にグルジア料理に詳しくなれるような機会にしたいと思います。それでは、今回はこの辺で!
 
 
 
(執筆・写真:by June)